白髪予防の栄養素は?
目次
黒髪から白髪になる過程や原因について
私達の髪が黒いのは、髪に「メラニン色素」という黒い色素が入っているためです。
このメラニン色素は、体内の「チロシナーゼ」という酵素とアミノ酸「チロシン」が合わさることによって生まれます。
つまり「チロシン」は、黒い髪を作るための「色の元」となるアミノ酸なのですね。
そしてこの「チロシン」がメラニン色素になる時に必要なミネラルが「カルシウム」と「銅」になります。
「チロシン」や「カルシウム」や「銅」が不足してしまえば、いくら髪が伸びても髪には色素が入ってくれず、色素の入らない髪=「白髪」が生まれてしまうことになります。
白髪になってしまう原因には「ストレス」があることはご存知の方も多いですよね。
特に悩みがあるという場合ではなくても、やる気がなんとなく出ない・集中力が湧かないといった時には、脳が疲れている状態=ストレス負荷が強い状態ということになります。
ストレスによって自律神経が失調したり血行が不良になることで、白髪が生まれやすい状態になってしまうのです。
「チロシン」は脳内ホルモン「ドーパミン」の原料となるアミノ酸でもあります。ドーパミンはストレスによって消費されてしまいやすい傾向があります。
「ドーパミン」が不足すると気分の落ち込み・抑うつ的な状態になりやすストレスが益々増えてしまうのですが、「チロシン」を補っていけばドーパミンの分泌量が上がり、精神的な疲労感や集中力の低下といった問題の改善が期待できます。
カンタンに言えば、「チロシン」は「ストレス耐性を上げてくれるアミノ酸」というわけです。
チロシンは以下のような食品に多く含まれています。
- チーズ
- 魚卵(たらこ等)
- ナッツ類(落花生・アーモンド等)
- 大豆食品(きなこ・納豆等)など
チロシン含有量の多く取り入れやすい食品としては、「チーズ」が特に代表的な存在として知られています。
黒い髪の元である「メラニン色素」を作ってくれる「チロシン」ですが、「メラニン色素」はシミやソバカス、日焼けによる肌の黒さ等の元でもあります。
つまり「チロシン」をたっぷり摂取して紫外線を浴びると、髪だけでなく肌にも「メラニン色素」が生まれてしまい、シミができやすくなる恐れもある・・・というわけです。
美白をしながら髪を黒くしたい!という場合には、「チロシン」を午後~夜に摂取するのがオススメです。
摂取した「チロシン」が細胞に使われるまでには6~7時間程度かかるので、
午後から夜に摂取をすれば「チロシン」が体内で使われる頃には紫外線を浴びる心配がなく、
肌の黒さに影響をする心配が低くなるのです。
また夜間(就寝中)は成長ホルモンが活発に分泌されて「髪が生えてくる時間」でもあります。
この時にチロシンが体内にタップリとあれば、黒く健康な髪が生えてきやすくなるというわけですね。
「銅」は以下のような食品に多く含まれています。
- 魚介類
- レバー
- ナッツ類
- 大豆
- ココアなどに多く含まれています。
「銅」と「カルシウム」は、「メラニン色素」を作るときに欠かすことの出来ない栄養素で不足すると髪や皮膚の色が抜け落ちます。
また、銅は生活習慣病の原因となる活性酸素を抑える抗酸化酵素の補酵素としても働いています。
そして、これらの栄養をバランスよく摂っていても水分の補給ができていないと
細胞分裂はうまくいきません。
身体は常に新しい細胞を生み出しながら古い細胞と交換されていきます。
そのためにはバランスの良い栄養と水分補給、そして軽い運動がおススメですね。